『アルテミスの目』 目次

過激化してゆくメガロード反対運動。人類に希望があるのは宙(そら)か大地か。

THEL: Tactical High-Energy Laser



- 登場人物 -

一条輝
新統合空軍准佐。宇宙戦争の英雄で「飛行機の申し子」。酷いくせっ毛が悩み。本章の主人公。21歳。

早瀬未沙
新統合軍大佐。人類初の星間移民艦メガロード艦長。一条輝のフィアンセ。通称“鬼より怖い大佐”。23歳。

リン・チーリン中尉
新統合軍広報部に所属する中国人。実は酒乱。25歳。

ジーナ・バルトロウ
新星インダストリー航空機事業部開発主任。VF-3000クルセイダーを作製した。

ブノワ・ボードワン少佐
新統合宇宙軍の中央研究室スタッフ。「アルテミスの目」計画責任者。白髪頭の偉丈夫。53歳。

ベドジフ・ベルナーシェク少佐
メガロード防宙団長。チェコ人。通称「傷顔(スカーフェイス)」。左目が義眼。36歳。

ビル・ベケット中佐
アポロ基地警備部長。アイルランド系アメリカ人。自由と奔放を愛する男。つまり適当。45歳。

副官
ベケットの副官。役立たずな上司を盛り立てる影の功労者。

ディエゴ・コスタ大尉
メガロード航宙士。血の気の多い闊達なメキシカン。38歳。

ラジュシュ・ネール中佐
メガロードの作戦参謀。熱心なヒンドゥー。戦場の経験が豊富な頼れる人物。

コートニー・ソーンスミス少尉
メガロードの戦略情報処理課の情報士官。混乱とトラブルを愛するお騒がせ女。趣味は昼メロ。26歳。

サニ・スリワイ少尉
メガロードのトップフロア補佐官。陽気なインドネシア人。イスラム教徒だが戒律は緩い。パーティ大好き。26歳。

アナ・アストン少尉
メガロードのトップフロア補佐官。アフリカ系アメリカ人。三つ編みおさげの小柄な子。21歳。

スニール・シェティー中尉
アポロ防宙隊バルキリーパイロット。コートニーにベタ惚れのインド人。28歳。

ヤンネ・ハッキネン
オーテック社開発課長。VF-4の開発担当者。

早瀬輝(あきら)
未沙の従兄。元新統合軍アビントン空軍基地司令官。ゼントラーディ人を連れた地球外逃亡計画を企て失敗。現在は生死不明。33歳。


  1 「大艦巨砲主義、ここに極まれり、ね」

  2 地球からの連絡シャトルが到着したのは

  3 宇宙港区から司令区へと続く

  4 もしかして出迎えに来てくれるんじゃないだろうか。

  5 「実際のところ、どうなんです?」

  6 輝とバルトロウは連れ立って歩いていた。

  7 その日の晩、輝はリン・チーリンと食事を取っていた。

  8 新統合宇宙軍新造艦メガロード所属のコートニー・ソーンスミス少尉は

  9 「何です、あなた」

 10 翌朝、姿を現したリン・チーリン中尉はケロッとしていた。

 11 メガロードを守る護衛航空部隊は

 12 最初に登場したのは、ノースロム社の担当者だった。

 13 「我が社のコンセプトは至ってシンプルです」

 14 午前のミーティングを終えて、

 15 午後の実機テストの為に、輝とチーリンは宇宙港区へと来ていた。

 16 最初に輝が乗り込んだのは、

 17 飛んでいる輝のバーバリアンを目視しようとして

 18 輝はその日、1時間ほどかけてそれぞれの戦闘機を乗り継いだ。

 19 宇宙空間では、空での戦いと違う点がいくつかある。

 20 「どうなってるんだ、一体」

 21 ドッグファイトの語源はその名の通り犬の喧嘩だ。

 22 何となく分かる。いまバーバリアンは左下にいる。

 23 「お疲れ様でした」

 24 「ホント、信じられません」

 25 「気になって様子を見に来たら、何だか楽しそうな話をしてるわね」

 26 パイロット2名のレクリエーション

 27 前代未聞のテストパイロット同士の殴り合いの喧嘩

 28 「理由をお聞かせ願えますか」

 29 「一条准佐、如何でしょうか」

 30 この人が何を言っているのかさっぱり分からない。

 31 アポロ基地の展望施設はいくつかあるが、

 32 翌日、輝は朝早くサイレンに叩き起こされた。

 33 新星インダストリー社のジーナ・バルトロウ女史は、いつも朝が早い。

 34 「まったく〜、何だってんだよ〜」

 35 兵廠区で危険な事故?が起きていた頃、

 36 「まずはこのアポロで起きている事を一つずつ把握して行きましょう」

 37 新星インダストリーのハンガーに取り残された人々は、

 38 「そりゃ無理よ」

 39 地球防衛艦隊と通信が繋がったのは、

 40 「作戦はこうだ」

 41 『と言う訳で、少しの間だけ外が騒がしくなるけれど気にしないでくれ』

 42 月は地球の重力の6分の一しかない。

 43 三機のバトロイドが動き出した。

 44 「こいつらは何をやりたいのだ?」

 45 「これ以上は、もたないぜ!」

 46 「当たった!」

 47 何が起きたのか分からない。

 48 「鏡面部の損壊が酷く、光エネルギーの集約率が70%程に落ちています」

 49 太陽系は

 50 直系10kmの準小惑星。

 51 「兵器というのは100%破壊出来るのよ」

 52 衝撃的なアルテミスの目の敗北を目の当たりにして、

 53 輝は呆然とその光景を見ていた。

 54 聴問会の席には

 55 聴問会が終わり、

 56 今から早速営倉入りだ。

 57 通路を歩いて行くと、途中でチーリンとすれ違った。

 58 「ボードワンの奴、死ななかったじゃない」

 59 ハートのイヤリング

 60 ハートのイヤリング 2

 61 ハートのイヤリング 3

 62 ハートのイヤリング 4

 63 ハートのイヤリング 5

 64 「失礼します」

 65 地球への定期便シャトルが出発するのは、アポロ時間にして21:00ちょうどだった。

 66 輝は血相を変えてシャトルのパイロットルームに飛び込んだ。

 67 コートニー・ソーンスミスの手記 (5月10日〜12月24日の抜粋)

 68 「どういう事です?」

 69 「アルテミスの目」 校了にあてて




スポンサーサイト

テーマ : 懐かしいアニメ作品
ジャンル : アニメ・コミック

「大艦巨砲主義、ここに極まれり、ね」

「大艦巨砲主義、ここに極まれり、ね」

「古臭い言葉を知っているな。見た目とは違うという訳か?」

「こいつ中身はバケモンやで。歳なんか想像もつかんわ」

「女の嗜みよ。脳味噌まで老朽化しているあなた達と一緒にしないで欲しいわ」

「ふん、まるでサイボーグだな」

「見た目だけでなく心も老いているのね、可愛そうに」

「口だけは減らん奴だ」

「どっちがよ」

「まーまー、お二人さんやめてんか。ここには車椅子の坊やはおらんのやから、揉め出したら止める人がおらんやないか」

「ふん」

「君らは黙って見ていればいいんだ。全て私の計画通りに事は進み、そして終わるだろう。その時まで月観光でもしているといい」

「そうさせてもらうわ、じゃあね」

「あらら、行ってもうた。もうちょい仲良くせな」

「くだらん、我々は仲良しごっこをしに来ている訳ではないのだ。君も少しは真面目にこの先の身の振り方でも考えておくんだな」

「身の振り方やって?」

「そうだ」

白髪頭の偉丈夫は、ニヤリと笑った。

「この私と、あの車椅子の小僧と、果たしてどちらが主導権を握るに相応しいか、ようく考えておく事だ」




テーマ : 懐かしいアニメ作品
ジャンル : アニメ・コミック

地球からの連絡シャトルが到着したのは

地球からの連絡シャトルが到着したのは、アポロ時間の18:00ピッタリだった。

シャトルのキャプテンは予定時刻をキッチリ守る男だ。いつもの安定した航行に、ベケット中佐は敬意を持って定期便を出迎えた。


今日は、新統合軍アポロ基地所属ビル・ベケットの結婚記念日だった。今年でちょうど20年目になる。家では妻と娘がささやかな記念パーティーの準備をしている頃だろう。出来れば仕事を早く切り上げて居住区へと帰りたかったが、こんな日に限って地球からVIP客がこのアポロを訪れるという。

噂では、宇宙戦争で敵機を1000機も撃墜した猛者だと言う。何でも、ゼントラーディ軍に捕らえられたにも関わらず素手で敵兵を殴り倒し、戦闘ポッドを奪って帰還した伝説を持っているそうだ。
冷静に考えればゼントラーディ人を素手で殴り倒せる訳はないのだが、その話を聞かされてからベケットはビビリっぱなしだった。このアポロで好き勝手をさせるつもりはないが、もしいきなり殴りかかられたらどうしよう。適当に愛想を振りまいておく方が無難だろうか。


ポートに固定されたシャトルから、乗員がステップに降り始めた。間も無く乗客が降ろされる。ベケットは息を飲んだ。年甲斐もなく手に汗をかいている。

第一声は何と言おう。フランクによろしく准佐か?いやもっと丁寧に一条准佐殿の方がいいだろうか。いやいや、下の階級の者に『殿』はおかしいだろう。
どうでもいい事をベケットが考えていると、エアハッチが開いて地球からの乗客が降りて来る。

それらしい人影を探したが見つからない。2週間前の反乱事件のあと、中断されていた最初の定期便だけあってかなりの人数がタラップを歩いていたが、伝説の戦士らしい傷顏の男や、殺し屋の様な目をした触れれば切れそうな殺気のある男は見当たらなかった。

アポロ基地警備部長は副官と顔を見合わせる。

「この便…だったよな?」
「確かその筈です」

それっぽいの見たか?いえ、自分は見てません。そんなやり取りをして、不安になった副官が手元のファイルをめくり始める。やれやれとその様子を見ていると、ベケットの肩がちょんちょんと突かれた。

振り返ると、若い長身の軍人が立っている。まだあどけない顔立ちだ。左目の上に傷跡がある以外は厳ついとか剛健とかいう言葉とはまったく無縁の可愛らしい感じで、黙って立っていればスポーツマンの好青年といった風合いだった。
因みに酷い癖っ毛だ。

「なんだい坊や」
「え〜とですね」
「悪いけど忙しいんだ、道ならこの先の港湾係に聞いてくれ」

ベケットが素っ気なかったのには理由がある。青年は女連れだった。艶やかなミディアムロングの黒髪が美しい。陶器のように白い肌と切れ長の黒い瞳。中国人だろうか?結構な美人だ。男女どちらも軍服だったが、アポロにまで来て軍人カップルでイチャイチャ遊ぼうとは何ともけしからん。言っとくけど、いま基地は方々ぶっ壊れてて観光なんか出来ないぞ。ざまーみろ。

「ん〜そうじゃなくて」

ベケットが過去に見た中でも最大級の癖っ毛頭をポリポリ掻きながら、青年は困った様な顔をした。ふん、色男くん、彼女の前で情けない顔を晒すな。と言うかとっととあっち行けよ。こっちゃ仕事中だっての。

「も〜いいからあっち行きなよ、しっしっ」

ベケットは「女連れの若い奴」は邪険にすると決めていた。理由は簡単、気に入らないから。

「あの〜、一条なんですけれど」
「あーそう、こんにちは、じゃあね」
「え〜と」
「しつこいな、君なんか用でもあんの?」

ベケットは不機嫌に片方の眉を上げた。ぺっぺっと唾でもかけて追い払ってやろうかと思ったが、女性の前だったので非紳士的な振る舞いは控えざるを得なかった。
その女性はと言えば、癖っ毛の青年の後ろでクスクス笑っている。アレ、何かウケたかな?俺ってイケてる?

「だから、一条なんですけれど」
「ふーん、一条君なんだ。俺ベケット君。で?」
「いや、でって言うか…」
「悪いけど人を待ってるんだ。大事なVIP客でね、君みたいな若造の相手をしてる暇はないんだよ」
「はあ」
「聞いて驚くなよ、相手は宇宙戦争の英雄なんだ。ゼントラーディの戦闘ポッドを一万機も撃墜して、あのブリタイ提督と素手で殴り合って勝ったんだぞ」
「…へー」

誇張が過ぎてもはや訳が分からなくなっているが、ベケットは興奮して細かい所まで気が回らなかった。後ろの美人はもう涙を浮かべて笑い転げている。なんか知らんが今日は俺絶好調だ。

「その英雄を待ってるんだ、お前なんか会ったらションベン漏らしちまうぞ!聞いた事ないか、ええと、英雄の名前何てったっけ?」
「一条准佐です」
「そう、その一条准佐が…」

ベケットはふと副官を見る。

「…いまなんて?」
「一条輝准佐です。宇宙戦争の、英雄の名前」

ベケットはゆっくりと目の前の若造を見やる。

「…一条さん?」
「はい、一条輝准佐です」
「…へー」


ビル・ベケット中佐は、二階級下の若造に思わず愛想笑いを浮かべた。


「え〜…ようこそアポロ基地へ!一条准佐『殿』!」




テーマ : 懐かしいアニメ作品
ジャンル : アニメ・コミック

宇宙港区から司令区へと続く

宇宙港区から司令区へと続くチューブ状のムービングウォークに乗りながら、一条輝准佐とリン・チーリン中尉は、月面から眺める地球の絶景を見ていた。

輝にとって、宇宙から眺める地球は決して珍しい物ではない。戦後すぐ、輝はこのアポロ基地に半年程勤務していた事がある。新型可変戦闘機のテストパイロットに選ばれたのだ。
それより以前にも、マクロス乗艦時代はその殆どが宇宙での戦いだった。地球に限らず、土星の艶かしさや木星の雄大さに触れた経験があるので、今さらと言えば今さらだ。

ただ、冥王星からの長い旅路の果てに、最初に見た地球の青さを未だに忘れられない。今の地球は海が汚れていてかつての透明感を失っており、それらを勘定に入れてしまうと久し振りに見る景色に対する感動値はやや半減と言った所だった。


しかし、同行している新統合軍広報部のリン・チーリン中尉は違った様だ。
滅多に宇宙に上がらない彼女の場合、このデモンストレーションとも言える無駄に長い透明なチューブ型の通路から見える巨大過ぎるスケールの絶景に、彼女らしく静かにだが感動しきりだった。

「准佐、凄いですね」
「ん、あ、そう?」
「そうですよ、私達の地球って、あんなに綺麗なんですね」
「昔はもっと綺麗だったんだけどね、今は燻んじゃってダメさ」
「…准佐って絶対女子にモテないですよね」
「…そういう事言うなよ…」

イチャイチャしている(様に見える)2人を尻目に、ベケット中佐は不満気な顔をしていた。
こんな坊主が宇宙戦争の英雄だって?まるでユニバーシティの学生みたいだ。上背はあるけれど、これでブリタイ提督と素手で殴り合える訳無いだろ。誰だそんなでまかせを言った奴は。(あんただ)
せいぜいフットボールで体格を買われて花形ポジションになって女にモテて所構わず乳繰り合ってる様なイヤな野郎だろう。誠に気に入らんタイプだ。
自身は学生時代、安全なパンターを希望したのに無理矢理ランニングバックにされて、3倍位体格の大きな相手に集団でコテンパンに潰された記憶のあるベケットは、そんな妄想ですらこの癖っ毛の若者が気に入らない要素となっていた。つーかお前らデートみたいな雰囲気出すのやめろ。

「どうです、凄い景色でしょう?アポロに来た方は皆さん感動されますよ」

ベケットが言わないので、いつものセリフを副官に取られた。あ、くそお前言うなよと思ったが後の祭りだ。

「ええ、本当に。月の皆さんは毎日こんな景色を見られるなんて素敵ですね」

リン・チーリンのお世辞と笑顔に頬を赤くする若い副官。こいつはいつも調子いいな、少しは俺を見習って質実剛健な軍人を目指せよ。

「…ところで」

大戦の英雄、一条輝准佐が言葉を発した。はい、なんでしょうと思わず敬語を使ってしまうのはベケットがベケットたる所以だろう。なんとも情けない態度だった。

「…早瀬大佐はどちらにいますか?」

ん?こいつも早瀬ファンか?
なんでも地球の連中は早瀬艦長の事を「氷の姫」なんて呼んで持て囃していたらしい。まったく、彼女は確かに綺麗かも知れないが、中身は軍人の鑑の様な人なんだ。容姿ばかり取り上げてミーハー気分でいられちゃ困るんだよ。てゆーかお前女連れだろ?

「早瀬艦長はメガロードの訓練指揮を執っておられますな。忙しい方ですから、お会いするのは無理なんじゃありませんか」

そうですか、と意気消沈した英雄を見て、最近薄くなり始めた頭を掻きながらしてやったりとニンマリするベケットだった。




テーマ : 懐かしいアニメ作品
ジャンル : アニメ・コミック

もしかして出迎えに来てくれるんじゃないだろうか。

もしかして出迎えに来てくれるんじゃないだろうか。
そうした淡い期待を持っていた自分が恥ずかしい。未沙はきっと忙しいのだ。後でまた会えればいい。キチンと話をすれば、きっと…

次期主力可変戦闘機の選定試験を行うべく宇宙に上がった一条輝は、広報部のリン・チーリンと共にアポロ基地へとやって来た。
ここで3日前から訓練中のメガロード防空隊と合流し、各社の担当者から説明を受けてそれぞれ実乗する予定だ。

「アポロ名物のホットドッグでもどうです?結構いけますよ」

気を使った副官の言葉にも「俺も未沙に負けていられない」と言う気持ちになっていた輝は首を振った。

「まず実機を見てみたい。ハンガーに案内してくれないか」

仕事を増やしたくないベケット1人が不満そうな顔をしたが、素直にはいと答えた副官に連れられて一行は兵廠区へとやって来た。

軍機が守られやすくセキュリティが硬いアポロ基地では、様々な研究開発が行われている。この兵廠区では軍需産業に関わる大勢の人間が、日々あらゆる形態の殺人兵器を生み出さんと研鑽にいとまが無かった。

「各社の開発機はすでにロールアウトされていて、一両日中には飛べる状態になっているそうです。詳しい報告は兵器開発の担当者が付きますので…」

「大尉!ご無沙汰してます!」

副官に案内されてハンガーを歩く輝に、懐かしい声が掛けられた。オーテック社のエンジニア、ハッキネンだ。かつてアポロ基地で輝がテストパイロットを務めたVF-X-4の開発担当者で、あのサンサルバドル事件でも輝の活躍を目にしている。

「ハッキネン!元気そうだな!」
「いけね、今は准佐でしたね!」

2人はハグを交わす。背中をバシバシ叩き合うのはテストチームの恒例だった。

「今日来られる事は聞いてました。お聞かせしたい話がたくさんあるんですよ!」
「いいね、俺も聞きたい事が山ほどあるんだ」

盛り上がって並んで歩いて行く2人を見ながら、ポツンと取り残されたベケットと副官は顔を見合わせる。そんな警備部コンビに「あの」と黒髪の中国人が声を掛けた。

「司令部に案内していただけませんか?ウチの者が先乗りしている筈なのですが」
「あ、はい!喜んで!」

満面の笑みで答える副官。どうやらこいつ、彼女の事が気に入ったらしい。ベケットは仲良く歩く副官と広報担当者の後ろ姿を見ながら「俺も早く帰ってカミさんの顔が見たい」とションボリするのであった。




テーマ : 懐かしいアニメ作品
ジャンル : アニメ・コミック

カテゴリ
プロフィール

びえり 

Author:びえり 
iPhoneで書いているので「輝」と打てません

FC2の機能がよく分からないので、何か変だったら教えてください(´・ω・`)

最新記事
最新コメント
くせっ毛の飛行機乗り
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR