GCC側の控え室には

GCC側の控え室には、代表であるカイフンを始めズアンらメインスタッフ、そして学生会からベイビーパンサーの面々が詰めていた。
結構な人数で、予めTV局側に広めの控え室をお願いしておいて良かった。

「いよいよですね」

学生達は興奮している。カイフンは鷹揚に頷いた。

「軍の連中をやり込めるのは勿論だが、野党の奴らの計画を暴露するのも命懸けだ。もし気遅れする者がいたら、今のうちにこの部屋を出て行ってくれ。そういう者まで巻き込みたくない」

学生達は一斉に「やります!」「協力させてください!」と口々に叫び出した。ある種の熱病に浮かされた様な空気感がその場を支配していて、後から振り返れば誰しもが冷静では無かったと気付けただろう。
しかしその場その時においては、彼らは正義感に燃える革命の勇士であったのだ。

そしてそれは、リン・カイフンという青年の醸し出す指導者としてのカリスマ性の高さの証明でもあった。
今の時代に、それはとても魅力的で、蠱惑的で、かつ脆く危険なものだった。

「ズアン、実力行使で来られた時はよろしく頼む」
「おう」

片目の長身の男は、その剃り上げたツルツルの頭を撫でた。元軍人の彼は、この中で唯一銃器の扱いに慣れていた。コッソリと、もしもの時の為に拳銃を隠し持っている。

「荒事は俺の専門だ。まあ、出番のない事を祈ってるがな」
「そう願うよ」

カイフンは笑う。
さすがにあの世界を救ったリン・ミンメイの従兄だけある。その端正な顔は、これから命を懸けて大仕事に挑もうというのにとても凛々しく堂々として見えた。
それをズアンは一つだけの目でじっと見つめている。

「そろそろお時間です」

TV局のスタッフが呼びに来た。カイフンは頷く。学生達は一斉に熱気に包まれた。いよいよだ、我々は戦いに行く。皆一様に顔が引き締まった。しかし熱意は1ミリ足りとも失われない。

「では、行こうか」

カイフンの一言に、室内の者全員が雄叫びで答えた。




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