ミンメイとスタジオに入っていたボーリゾンは、

ミンメイとスタジオに入っていたボーリゾンは、スタジオの隅に立つその2人にすぐに気が付いた。

1人は水色の髪の女…ゼントラーディ人だ。もう1人は濃い顔立ちのアジア人かアラビア人か。顔中凄い髭だらけだった。
彼らの独特の雰囲気が、ボーリゾンの警戒心を刺激する。蒼氷色の目をしたロシア人は気配を消してスタジオの闇に紛れた。

ボーリゾンはナイフを使う。ナイフは近接用の武器だ。銃よりも手早く攻撃出来るが、攻撃をするには相手に接近しているのが絶対条件だった。そもそもナイフ自体、密林や屋内などの特殊な条件下でもって初めて必要性が出てくる選択肢である。ほとんどの場合、銃を持っていればそれがファーストチョイスだ。場合によっては銃で殴りかかる事だって出来る。

ボーリゾンの場合、秘密警察という特殊な職業柄拷問や脅迫など多目的にナイフを利用していた為、比較的抵抗なくその武器を受け入れられた。元々、趣味である狩猟の皮剥ぎでも使い馴れていた物だ。対象が小さな動物から大きな動物に変わっただけの話である。

ナイフは近接武器だ。
使うには獲物に近寄らなくてはならない。
必然的に、ボーリゾンはストーキングの技術を学んでいた。相手に気付かれずに近寄る特殊な技。
音も無く、影も無く。
戦いのコツは何でも一緒だ。相手が気が付いた時には勝敗が決まっているのが最も望ましい。
戦闘機でも、戦車でも、対人でも。

2人の会話が聞こえて来る。

「…そうやけど、スーデル、自分の任務は分かっとるやろな」

サングラスをかけた髭もじゃの男は言った。

「場合によっちゃ、あのリン・ミンメイを殺すんやで」

ボーリゾンの目が細くなる。
やがて水色の髪の女はスタジオを出て行った。残ったサングラスはじっと撮影待ちのミンメイを見つめている。

その時、撮影用のセットの一部が倒れた。慌ててスタッフがその周りに集まる。
ボーリゾンは素早く左右に視線を走らせる。すぐ近くに人気はない。皆忙しそうにあっちこっちと行ったり来たり走り回っていた。手早く背広のポケットから革手袋を取り出して両手に嵌める。
さらに背広の内側から、何やら紐のような物を引き出した。ワイヤーを幾重にも編み込んだ“ギャレット”と呼ばれる絞殺道具の両端を両手で持つ。

ボーリゾンはナイフを使う。
ナイフを使うには相手に接近しなくてはならない。
必然的に、ボーリゾンはストーキングの技術を磨いていた。
音も無く、影も無く。

ヒゲモジャグラサンは、アイドル仲間とお喋りをしてクスクス笑っているミンメイを熱心に見ている。

「可愛いやんなぁ、リン・ミンメイ」

舌舐めずりをし、呻くように一言こう呟いた。

「殺しながら犯してぇなぁ」

ボーリゾンは静かに、ヒゲモジャの後ろに立っていた。
最後まで、音はしなかった。




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流石

ミンメイに関しては、ボーちゃんホント頼りになりますね。
その調子で、ガンバです。

管理人のみ閲覧できます

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Re: 流石

ボーちゃんにとっては彼女の為に身を粉にするのが楽しいんでしょうね〜〜。

なんか愛する人に尽くす快感ってありますよね。その人の為というより自分の為なんですよ、自己満的な。


> ミンメイに関しては、ボーちゃんホント頼りになりますね。
> その調子で、ガンバです。

Re: はい!

あ、確かにw

どっちもひげダルマだwww

そしてどっちもミンメイ狙いwww

拍手コメントありがとうございます!

チャララ〜

チャッチャッチャッ チャ〜ラ〜ラ〜

チャララ〜

デケデ〜ン!

で、最後に弦をピンっと弾いてとw

燃えますねそれw

ミンメイを裏から狙う連中ってば 髭顔が流行りなのか?髭男の特権なのかな?
決まって ボーちん(オカマ髭マンマ)に葬られるけど・・・・

ミンメイは、髭の難 なのかな?

Re: 髭

髭の難ww

新しい言語が誕生しましたww


> ミンメイを裏から狙う連中ってば 髭顔が流行りなのか?髭男の特権なのかな?
> 決まって ボーちん(オカマ髭マンマ)に葬られるけど・・・・
>
> ミンメイは、髭の難 なのかな?
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