輝は平手打ちをされて目を覚ました。

輝は平手打ちをされて目を覚ました。
薄っすら目を開くと、目の前には目出し帽をかぶった黒いアサルトスーツの男がいる。

「気が付きました」

男はそう言うと、後ろを振り返る。
虚ろな視線をそちらに動かすと、円卓に座る面々がこちらを見ていた。

未沙がいる。ミンメイがいる。グローバル総司令やカイフン、他にも数名。
その中で一人、ミンメイの隣りに座っている目出し帽の男が声を発した。

「一条輝准佐だな。君のことは知っているよ、週刊誌で読んだ。宇宙戦争の英雄だとか」

何だろう、変な声をしている。まるでマシンボイスみたいだ。輝は目を擦ろうと手を動かそうとしたが、その時ようやく自分が後ろ手に縛られている事に気が付いた。

輝は円卓のすぐ近く、パイプ椅子に縛り付けられて座っていた。酷く頭が痛い。きっとかなり強く殴られたのだろう。本人は自分の顔を見れなかったが、輝は頭からかなり出血しており、軍服の襟が赤黒く染まっていた。

すぐ両脇に、自動小銃を持った兵が立っている。その内の1人に輝は髪の毛を掴まれて顔を上げさせられた。後頭部の痛みに「うっ」と顔を顰める。

「お願い、乱暴にしないで」

円卓に座るミンメイが、青い顔をして震えた声を上げる。それを受けてバイバルスが右手を上げると、輝の癖っ毛頭は解放された。

「とんだ闖入客だが、空気を変えるのに丁度いい。ここからは我々の主張を聞いてもらう」

バイバルスはマイクを掴む。グローバルの話に放心していた状態から何とか立ち直っている様子だ。

輝はかなり頭痛が酷くて顔を顰めていたが、彼の事を心配そうに見つめるミンメイよりも、青い顔で唇をキツく噛み締めてこちらを見ている未沙よりも、ついさっき自分が見た光景……リン・チーリンの冷たく固まった顔が目の前に浮かんで離れなかった。


そんな事ばかり言っているから、あなたは子供だというんです


「嘘だろ…嘘だよな…」

いつも、年下の自分を小馬鹿にしていたあの子の澄まし顔が、どうしても目の前から消えて無くならなかった。




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ごめん

闖入客

なんて読むのですか?

解決の糸口は…
うーん続きを…はやく…

Re: ごめん

「ちんにゅうきゃく」ですよ〜(^-^)/


> 闖入客
>
> なんて読むのですか?

Re: タイトルなし

これよりUP致しまする!
(`・ω・́)ゝ


> 解決の糸口は…
> うーん続きを…はやく…

え~っと

ここで、1つ 声を大にしまして 一言
輝の 大馬っ鹿もーん!
重要な行動中に 情けない!
軍人として なっとら~ん チーたん
天国トップロープから、輝へと トペコン・ライダーキックを一発 お願いします‼(*-ω人)
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びえり 

Author:びえり 
iPhoneで書いているので「輝」と打てません

FC2の機能がよく分からないので、何か変だったら教えてください(´・ω・`)

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