The Catcher in the Summer (2012)

The catcher in the summer
The Catcher in the Summer (2012)
Lynn Minmay



リン・カイフンと決別後、スタジオ・イングリッドバーグマンへ移籍して初めてのアルバム。レーベルは変わらずMBSで、プロデューサーにはジェフ・バスカーが抜擢された。

もはやシンガーとしては円熟の域に達している通算5作目。メインの作家陣として阿佐茜&羽田健太郎が復帰した他、サラーム・レミやマーク・ロンソンといったモータウン系のアーティストを起用する事でリン・ミンメイの世界観に新たな風を吹き込んでいる。
特に自身の失恋体験を明け透けに告白して話題となった「Tears Dry on Their Own」などは、彼女の精神的な成長と共に歌手として次の領域に進んでいる事を予感させる名曲となった。

アルバムタイトルはJ・D・サリンジャーが1951年に発表した「ライ麦畑でつかまえて」に着想を得た物。「夏でつかまえて」の言葉通り、アルバム全体のテーマは " サマーシーズン " となっている。
開放的なリゾートミュージックをベースとしながらも深みのある曲目もラインナップされており、全体の完成度はリン・ミンメイというアーティスト作品の中における一つの頂点に達していると言えるだろう。

ユニークに弾むようなストリングスとパーカッションが特徴の「SUNSET BEACH」などは、ミンメイが歌うだけで極上のガールズ・ポップに仕上がっている。この時期のリン・ミンメイの歌唱スキルの高さは過去に類を見ないレベルに達しており、来生たかおが提供した「マイアミ午前5時」におけるクラシック並みに厳しく上下するサビの旋律並びも軽々と歌いこなしている。
その声楽には余裕すら感じられ、無理に彼女の持つ独特な魅力を型に嵌め込もうとした前作の失敗を覆し、大海原へと飛び出すような自由度の高い歌唱がアルバム全体に漲っている。

とどめはミンメイ自ら書き下ろした「天使の絵の具」だ。
壮大なオーケストラから始まるアルバム随一のドラマチックなナンバーは、シンガーとしては元より作曲家としての彼女の成長を強く感じさせる名曲である。
雄大な流れの中に揺蕩う切なさが胸を締め付け、しかしそれを美しく情感たっぷりに歌い上げるミンメイにはもはや脱帽しかない。

本作はミンメイの自然な魅力を優れた楽曲の力で開花させた名盤である。




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No title

あ、素敵なジャケット

色つけたらどないでしょうか?

ついにキタ!

キター「天使の絵の具」‼︎
ミンメイの曲で一番好きです‼︎

映画のエンディングで見たとき、もう感動してしまいました。o(≧▽≦)o

Re: No title

そういう技術はないのですwww

シャーペンで描くだけですww


> あ、素敵なジャケット
>
> 色つけたらどないでしょうか?

Re: ついにキタ!

飯島さんて、ミンメイの時は喋り声は当然として歌い方まで普段と違うんですよね。
ファルセットを多用してて、まあそれがまた可愛かったんですが…地声の方がカッコ良かったりします。天使の絵の具はハーフ&ハーフな感じですね〜。


> キター「天使の絵の具」‼︎
> ミンメイの曲で一番好きです‼︎
>
> 映画のエンディングで見たとき、もう感動してしまいました。o(≧▽≦)o
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